25-04岩湧山千石谷へランの花を見に行く その1
2025年5月20日
毎年 五月中旬には 岩湧山の千石谷林道に ランの花が咲きます。
沢山の人が見に訪れますが、中には盗掘して持ち去る人もいて
小尢(こけいらん)が全滅した場所もあります。
今年も欄の花を見に出かけました。
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千石谷林道の蘭の花 その1
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毎年同じコースです。岩湧寺をスタートして、「きゅうさかのみち」から山頂へ。
山頂からダイトレをそのまま降りて 平野(たいらの)へ。そこから千石谷へ たいらの道
で降ります。欄を見た後は 千石谷林道を登り 五つ辻から「いわわきのみち」でお寺まで
下山します。
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岩湧寺から 「きゅうさかのみち」を約350mの標高差を登り 東峰に来ました。
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今日の気温は20度、ちようどいい気温ですね。暑すぎず、寒すぎず。
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今年は雨のために 山焼きが二度も延期になり 結局中止されました。
そのため草がいつもの年より 早く茂っています。
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いつもは 黒こげの山肌に咲く 山つつじが 今年は草の中に交じって咲いています。
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山頂をそのまま滝畑方面へ歩いて 平野(たいらの)に到着しました。
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振り返るといつもは黒焦げの山肌が 今年は青々としています。今年は山焼きがなかったから
品質の良いススキが収穫できるのでしょうか。
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右がダイトレで 平野でダイトレと分かれて左へ進みます。
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ここから下へ降ります。テープをたくさんつけているのですぐわかります。
久しぶりに歩くので 枝がすごく張り出していたので 沢山切り落としておきました。
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急斜面を降りると 普通の山道が始ります。ここも枝打ちをしながら進みました。
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Nishiharさんたちが取り付けた標識があります。ここから少し危険な区域になります。
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左側に大きな滝があり、右は倒木地帯ですが、Nishiharさんたちが取り付けた
ロープを伝えば 右側から安全に下りれます。
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危険地帯を過ぎるとすぐに 林道が見えてきます。
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林道には たいらの道入り口表示が取り付けてあります。
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千石谷林道です。ここを歩いてランの花を探します。
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その2へ続く
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千石谷林道の蘭の花 その2
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早速いつもの場所へ行くと おばちゃん3人グループが座り込んで何かしています。
「咲いていますか」と聞くと 「いいえ、花がないのです」という答え。
花どころか 小尢末{体がないとのことです。これはまたしても盗掘にやられたようです。
おばちゃんたちが上から降りてきたので 話を聞くと いつものように咲いているものと思い
ここに来たけど まったく本体が見当たらないとのことです。
その代わり 川向こうに一本だけ咲いていたというので その場所を教えてもらい
そこへ向かいました。
確かに一本だけ咲いていました。それがこの花です。
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ところがその花の足元に 大きなカメラと スマホがおいてあるではありませんか。
これはきっと先ほどのおばちゃんたちの仲間が 写真を撮っていて 突然用を足しに
近くへ行き すぐに戻ってくるものと思い カメラをそのままにして おばちゃんたちの
ところへ引き返しました。
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おばちゃんたちのところへ戻る途中、一人のおばちゃんが走ってきて「カメラは置いてません
でしたか」ときくので 「カメラとスマホが花の足元に置いてありましたよ」というと
走って取りに行かれました。あのおばちゃんが忘れたようです。
暫く歩くとおばちゃんたちが待っていて「カメラはありましたか」と聞くので 説明すると
「まあ、スマホまで」とびっくりしていました。
カメラを抱えたおばちゃんが 走って帰って来たので みんなで一緒に花を探すことにしました。
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おばちゃんたちと探して見つけた小尢(こけいらん)です。
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おばちゃんたちは見つけるのがうまく、あちこちで見つけてくれました。
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私が小尢魔フ写真を撮っていたら 突然レンズに人形が出てきたのでびっくりしました。
一人のおばちゃんが「いつもこの子と写真撮っているんです」とおっしゃっていました。
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小恵欄を撮った後 みんなでぞろぞろと海老根の場所へ行きました。
海老根はいつもの場所に咲いていました。
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いつもの場所は狭いので 一人ずつ順番に移しました。
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そのあとみんなで 歩いて探しに行くと またしてもおばちゃんたちが 新しい場所で
海老根を見つけてくれました。かなり群生しています。
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海老根の写真もみんなで撮った後 千石谷林道を歩いてそのほかの花も探しに行きました。
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丸葉空木の花です。これもたくさん咲いていました。
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ムシカリの花もたくさん咲いていました。
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この植物は 亀の甲のような形をしていることから 「大亀の木」とも呼ばれますが
私には亀の甲には見えませんが。葉が縮緬(ちりめん)生地の感じです。
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空木の花です。通常 うの花と呼ばれますね。「うのはなの 匂う垣根に」と
歌われるあれです。
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おばちゃんたちとは ここで別れました。別れる前に色々お話ししましたが
毎週あちこち行っているらしく、最近私が行った 霊仙山や金勝(こんぜ)アルプスも
すでに行ったそうです。
おばちゃんたちは 滝畑から 千石谷林道を直接登って来たので そのまま滝畑へ
降りていきましたが、わたしは 千石谷林道をそのまま 五つ辻まで登ります。
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その3へ続く
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千石谷林道の蘭の花 その3
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スイカズラの花もたくさん咲いていました。
この花の筒の奥に蜜があり それを吸うことから この名前が付いたと言われます。
独特の形の花なので 覚えやすいですね。
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射干(しゃが)は林道の道沿いにそこかしこに咲き乱れていました。
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姫女苑(ひめじょおん)もいたるところに群生しています。この花は菊の仲間で
花期が長く 九月頃まで咲きます。
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姫蓮華(ひめれんげ)は水場に群生します。この時も河原に群生していました。
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宝鐸草(ほうちゃくそう)は花の形が 寺院建物の軒先にぶら下がっている風鈴のような
飾り金物の宝鐸に 似ているからこの名が付いたそうです。
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この花は 群生して咲くことが多いように思います。
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籬通し(カキドオシ) この植物の茎が蔓のように伸びて 垣根を越えていくようにはびこることから
この名前がついたそうです。私が見るこの花はいつも ひっそりと咲いていて そんなに
はびこっているのは 見た事ありません。
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二人静(ふたりしずか) 花軸が二本だから そう呼ばれるみたいですが 実際には花軸は
1〜5本あるそうです。私は3本の花は見た事あります。
実際は 静御前とその亡霊の舞姿を二本の花軸に例えたという格調高い名前です。
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ここから奥へ歩いて五つ辻へ向かいます。
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五つ辻到着です。五つとは ダイトレの二方向、千石谷へ、阿弥陀山へ、中の谷へ
の五つです。
昔この辺りで 若いお姉さんがうろうろしていて 私に「経塚山はどこですか」と
聞くので この辺に経塚山はありませんよ。近くの経塚山は 岩瀬、父鬼とかなり遠いですよ
というと 彼女のスマホを見せるので見ると 阿弥陀山を経塚山と 間違って表示していました。
「ああ、これは スマホの地図が間違っています。阿弥陀山ですよ」というと
「地図が間違うはずありませんでしょ」と怒って 立ち去りました。
ああいうやつが 人のうわさに翻弄される 軽い奴らですね。
地図も 歴史書も 頭から信用してはいけません。
地図なら 国土地理院の地図は信用せざるを得ませんが。
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この辺りは大体 標高800m前後です。お寺が標高約500m、山頂が約900m、千石谷が約500m
なので 今日は 岩湧山へ二回登ったことになります。
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展望デッキで 冷たい湧き水を飲んで小休止しました。今日はよく歩きました。
我が家は見えますが 大阪市内や 京都清滝、京都の家の裏山のポンポン山は
霞んで見えません。
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やれやれ、無事にお寺まで降りてきました。境内の石楠花は終わっていました。
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歩いた距離は 10キロを超えたのは実感出来ますが 最低高度が約300mなのは
千石谷林道なのでしょうか。帰路で林道を相当歩きましたから そうかもしれませんね。
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千石谷林道をかなり下がっていますね。標高300m付近まで行ったのでしょうか。
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おわり
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