葛城経塚二十八宿巡礼記 序の章 


第1番 友が島(虎島)序品窟

和歌山県和歌山市友が島 





今を去ること1300年の昔、山岳修験道を創めた 役小角(えんのおづぬ)は

ここ友が島に始まり大和川に終わる紀泉葛城金剛の100キロを超える峰々を

踏み分けて歩き廻り、28箇所を霊場、行場として修行したそうである。


その28宿の第一番は紀淡海峡に浮かぶ友が島の序品窟に始まる。



 友が島は4つの島の総称で、序品窟は虎島にある。虎島へ行くにはまず

加太から定期連絡線船に乗り沖ノ島に渡ります。

沖ノ島を歩いて縦断し島の北端まで進み、干潮時を狙い虎島に渡る。



海から見た虎島



沖ノ島の桟橋に着く



山道を歩いていると神島が見える



深蛇池(しんじゃいけ)は神秘的なたたづまい


しまのあちこちにカタバミが咲く



ウラシマ草も咲いている



島の何箇所かに旧陸軍の砲台跡がある



干潮時にここを渡り向かいの虎島へ




崖の中腹の白いポール
これがなければ見過ごす




序品窟の内部
波の音しか聞こえない
1300年昔に思いを馳せ
しばし感慨にふける。



初めて訪れた友が島は以外に大きくて、半分くらいしか歩けなかった。

島には戦前に放された、台湾鹿や台湾リスが繁殖しているそうだ。

大きなリスはいたるところに現れて鳴いている。また島には交通手段と

しては歩くのみであり、残念なことに、ここの海岸もごみの山であった。


虎島には 序品窟以外にも観念窟という修行場があるが、観光スポット

以外の標識は全然なく、序品窟にたどり着くのが精一杯であった。


平成18年5月9日巡礼

    


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